色々なものが「数字」に左右される時代の中で、
音楽は人それぞれに不変の価値を持つべきものだと思います。
新旧や有名無名を問わず、作り手の生き様が聴き手に紡がれていく、
人の生きた証のような役割を担ってほしいと願っています。
(イハラカンタロウ)
MAKING
イハラカンタロウメイキング
「NO MUSIC, NO LIFE.@」の撮影レポート!
2023年新年NMNL@企画のスタートに登場するのは…昨年7インチでリリースされたWeldon Irvineによるレア・グルーヴ〜フリー・ソウルクラシック「I Love You」が全国のFM局でパワープレイされるなど、70年代からのソウル〜AORマナーを踏襲したメロウなフィーリングにグルーヴィーなサウンドで注目のイハラカンタロウさん。イハラさんもよく訪れているという下北沢のレコードBARで撮影された様子のレポートをご紹介。
小田急線の線路の地下化によってすっかり変貌した下北沢。
最近ではタワレコも登場したドラマ「silent」のロケ地も近いとあって、かつての小田急線の線路後に出来た街並みには人が多い…。
本日の撮影場所「Upstairs Records & Bar」は、今や音楽・レコードの聖地となりつつある下北沢に店舗を構える「お酒が飲めるレコード屋」をコンセプトに、セレクトされた良質なレコードの販売とお酒がすすむ音楽空間を提供する、音楽・レコードファンは注目のスポットの一つ。
ザ・スズナリから小田急線を挟んで老舗SOUL BAR「 LITTLE SOUL CAFE」やレコード屋さんの「JET SET TOKYO」もある下北沢一番街を入ったところにあります。
かつてニューヨークで伝説的なレコードショップ「ウィークエンドレコーズ」を経営していた永友慎さんが、2017年に下北沢にオープンしたのが、こちらのUpstairs Records & Bar。
ニューヨークではDJ SHADOWやCUT CHEMIST等も通っていたという事で、撮影の間にも当時の話で盛り上がりました。イハラさんもこちらのお店の常連だそうです。
こちらは現在のお店になる前、日本に帰ってきた当時の最初の店舗のフライヤーと、ニューヨーク当時から店内の時間を刻む置き時計。
当時、車を持っていなかった永友さんは、ニューヨークやシカゴの治安の悪いところにも徒歩でレコードを買いに行っていたとか。「命がけでした」とのことで…。
ちなみに、ショップカードのイラストは「JET」のジャケットのイラストを描いた方が無名時代に書いたものだそうです。
今回の撮影はイハラさんのこれまでのジャケット写真なども撮影されている又野一騎さん。
昨年リリースのオリジナル曲「You Are Right」が全国各地のラジオ局や多くのプレイリストで取り上げられ、耳の肥えたAORリスナーも唸らすなどソングラインティング能力の高さも含め高い評価を得ているイハラさんは、もちろんSOUL/AORを中心に音楽通&最近はDJなども行っているという事で撮影はレコードをバックにという事になりました。
イハラさんとカメラマン又野さんが気心の知れた中という事もあり、いつしか撮影は二人に任せっきりで、すっかりレコード談義に花が咲く関係スタッフ(笑)
店長の永友さんも、珍しい音源などを次々に紹介、最終的にはイハラさんも途中から音楽談議に参加ということで…。
イハラさんが何年も探していたというフィラデルフィアの名プロデューサーThom Bellの甥っ子LeRoy BellとCasey Jamesによるコンビ、Bell & Jamesのアルバム「In Black & White」が偶然流れたところで撮影が終了…。
ちなみにこちらはGary Herbig や Jeff Porcaro なども参加しているブギーなアレンジやメロウなミディアム、スローも完璧な極上AOR名盤となっております。
…という事でレコ屋撮影あるある、仕事後のお買い物タイム。
スタッフも一緒にレコード探し、もちろんイハラさん本気モード(笑)
イハラさん、本日の収穫。
もちろん長年探していたというBell & Jamesのアルバム「In Black & White」も購入してご満悦。
こちらのレコードBAR「Upstairs Records & Bar」、現在はレコードだけの購入はお断りしており、BARとして飲みに来たついでにレコードも買ってもらうスタイルにしているとのこと。
夜の9時から営業にもかかわらず、海外からもそのセレクトの評判を聞きつけてお客さんが多く来店しているそうです。
イハラさんのメイキングというより、若干お店紹介多目になってしまいましたが…最後に永友さんに「こちらのお店で一番レアで高いものは何ですか??」と聞いたところ…。
こちらの店舗が現在のお店になる前はヨーロッパのアンティークショップだったらしく、「数百万する入口のドアです」とおっしゃっていました(笑)
完成したポスターはこちら!