Moichi Kuwahara Pirate Radio 0322 坂本龍一さん特集選曲リスト

SPECIAL

 

最初に桑原さんからPirate Radioのお話をいただいたのが昨年末。一度選曲してお送りしたのですが、その後担当日が3/22とうかがい、坂本龍一さんの一周忌3/28直前であることや、今のNO MUSIC, NO LIFE.広告の意見広告の第一回目が、フリーペーパーの対談企画がきっかけで坂本龍一さんと桑原茂一さんにご出演いただいたというご縁もあり、「これは坂本龍一さんに関する選曲で!」 というお告げと思い、今回の企画にさせていただきました。 

 

 

MIX CLOUD LINK

 

書籍「ぼくはあと何回、満月を見るだろう」が昨年発売されていますが、2022年夏から2023年1月までの間に「新潮」に連載された同書籍タイトルの元になった詩で、「シェルタリング・スカイを書いた男」ホール・ボウルズ自身による原作の朗読。async収録。

 

” Because we don’t know when we will die
We get to think of life as an inexhaustible well
Yet everything happens only a certain number of times
And a very small number, really
How many more times will you remember a certain afternoon of your childhood
Some afternoon that is so deeply a part of your being that you can’t even conceive your life without it?
Perhaps four or five times more Perhaps not even that How many more times will you watch the full moon rise?
Perhaps twenty, and yet it all seems limitless”

 

坂本龍一 / ぼくはあと何回、満月を見るだろう (tower.jp)

坂本龍一 /async (tower.jp)

(チャリティーソングから2曲)

M2: ZERO LANDMINE / N.M.L.(NO MORE LANDMINE)

ZERO LANDMINEメインの曲は国内外の多くのアーティストが参加した18分以上の壮大な曲ですが、番組の1/3が終わってしまいますので…今回はPiano+Vocal version-。坂本龍一さんのピアノとデヴィッド・シルヴィアンさんのボーカルのみで構成されています。利益は地雷が除去される活動を行っているNGOに寄付されています。


M3: 弥勒世果報< (みるくゆがふ) – undercooled / うないぐみ+坂本龍一

弥勒世果報 (みるくゆがふ) – undercooled は、初代ネーネーズのメンバーだった古謝美佐子、宮里奈美子、比屋根幸乃の3人に旧知の島袋恵美子が加わり結成された沖縄女性唄者4人によるグループ「うないぐみ」が、坂本龍一さんの2004年の楽曲「undercooled」に詩をつけたもの。収益は沖縄・辺野古基金に全額寄付されています。

うないぐみ / 弥勒世果報-undercooled (tower.jp)

(ここからは、全てライブ音源)

M4: undercooled / 坂本龍一

2004121にシングルとして発売されていますが、アルバム「キャズム」に収録。この音源は201119韓国ソウルで行われたソロライブのアンコールで、MC Sniperをゲストに迎え披露されたもの。ドラム・プログラミングが高橋幸宏さんベースパターンは細野晴臣さん

坂本龍一/Ryuichi Sakamoto:Playing the Piano 12122020<通常盤>(tower.jp)
 
M5: WAR AND PEACE / Yellow Magic Orchestra

作詞:アート・リンゼイ / 作曲:坂本龍一

アルバム『キャズム』収録。ヒューマン・オーディオ・スポンジ以降のYMOのライヴでは必ず演奏されているおなじみの曲ですが、こちらは2008年スペインのヒホンで行われた『GIJÓNYMO -YELLOW MAGIC ORCHESTRA LIVE IN GIJÓN 19/6 08-』に収録されているもの。

TBSドキュメンタリー映画祭では『坂本龍一 WAR AND PEACE 教授が遺した言葉たち』の上映も。

YMO/GIJONYMO -YELLOW MAGIC ORCHESTRA LIVE IN GIJON 19/6 08- (tower.jp)
 
M6: The Other Side of Love / YMC Feat.坂本美雨

坂本龍一 featuring Sister Mのシングルで、1997年にフォーライフ・レコード/güt から発売。ちなみにgutレーベルにはタワーレコードもかかわっておりました。当初、ヴォーカルを務めた ”Sister M”の正体は明らかにされておりませんでしたが坂本美雨さんであることが後で公表されました。曲自体は当初、中谷美紀さん用に書かれたものでした。

YMC/Yellow Magic Children #01<通常盤>(tower.jp)

 

M7: WALK ON THE WAY OF LIFE / 矢野顕子

矢野顕子さんの1979年の2枚目のライブ・アルバム「東京は夜の7時」収録。1978年の中野サンプラザ渋谷公会堂での、「ト・キ・メ・キ ツアー」のライブ録音。YMOを結成していた高橋幸宏さん、細野晴臣さん、坂本龍一さんが参加していますが敢えてクレジットは無し。コーラスが山下達郎さんと吉田美奈子さんという奇跡のようなライブ録音盤。

矢野顕子 / 東京は夜の7時(tower.jp)

 

M8: ラブ・スぺイス / 山下達郎

1978年に発売された山下達郎さん1作目のライブ・アルバムIT’S A POPPIN’ TIME』収録。197838日と9日に、六本木のライヴ・ハウス「ピット・イン」で行われたライヴの模様を収録。村上秀一(ドラム)、岡沢章(ベース)、松木恒秀(ギター)、坂本龍一(キーボード)。この曲はLPには時間の関係で未収録だったのですが、CD化の際にボーナストラックとして収録されたもの。(CDも悪くないでしょ ) ご存じの方も多いかと思いますが、坂本龍一さんと山下達郎さんは高校の同期で席が隣の時もありました。

山下達郎 / IT’S A POPPiN’ TiME (tower.jp)

 

M9: 夢の中で会えるでしょう / YMC Feat. 高野寛

高野寛さん制作の楽曲「夢の中で会えるでしょう」は、キングトーンズ「グッドナイト・ベイビー」へのオマージュを込めて作った曲でしたが、事情で先に坂本龍一さんプロデュースによるN.Y.録音で高野さんがリリース。ちなみに、シュガー・ベイブの「DOWN TOWN」も元々はキングトーンズの為に描かれた曲でした。この曲のイントロのコード進行は「DOWN TOWN」へのオマージュになっているそうです。 YMO結成40周年を記念した、YMOゆかりの豪華な顔ぶれのアーティストたちによるトリビュート・コンサート「Yellow Magic Children ~40年後のYMOの遺伝子」のライブ音源。

YMC/Yellow Magic Children #01<通常盤>(tower.jp)

 

M10: SARAVAH! / 高橋幸宏

1978に発表された高橋ユキヒロさん1枚目のソロ・スタジオ・アルバムタイトル曲。細野晴臣さん坂本龍一さんをはじめ、サディスティック・ミカ・バンド加藤和彦さん高中正義さん今井裕さんの他、山下達郎さん吉田美奈子さん鈴木茂さんなど多数アーティストが参加していますが、特に坂本龍一さんは高橋幸宏さんと共に全曲の編曲と共同プロデュースを行っています。この曲は、アルバムの40周年で行われた完全再現ライブ2018年のSARAVAH SARAVAH! の最後のアンコール曲音源。

高橋幸宏 /YUKIHIRO TAKAHASHI LIVE 2018 SARAVAH SARAVAH![CD+DVD] (tower.jp)

 

M11: Merry Christmas Mr. Lawrence / 坂本龍一

やはり最後はこの曲で。何度となく演奏され、数多くの演奏がライブ音源としても出ておりますが、実は、2020年にステージ4の直腸がんで余命半年と宣告された翌日に行われたライブの音源だったことを、最近NHKのドキュメンタリー番組「Last Days 坂本龍一 最期の日々」で知りました。「現実なのか。現実感がない。何もせずに半年過ごすか、副作用に耐えながら5年生きるか。やり残したことがあると感じるかどうか」と日記に記されていたようです。そのような心境の中での演奏の為か、今までのどの「戦メリ」とも異なるように聴こえます。 「Playing the Piano 12122020」収録。

『Ryuichi Sakamoto | Opus』公式サイト (bitters.co.jp)坂本龍一 /Ryuichi Sakamoto:Playing the Piano 12122020<通常盤>(tower.jp)

 

※Mix cloud の同一アーティストや同一アルバムの使用曲数制限など、いろいろな決まり事もありまして、いわゆる「坂本龍一さん名義や演奏されている楽曲の特集」とは異なりますが、是非お楽しみいただければと思います。