今はどんな時代? それは誰にもわからない。
それはずっと後になってわかること。
ただ言えるのは、人は生まれてきた時代を生きなければならないということ。
音楽が時代に果たす役割? 私にはわからない。
今を生きぬくことで見えて来るもの、感じること
それを私は音楽にしてゆくだけ。
14歳の時の想いを変わらず持ち続けるため、変化を恐れず、私は歌をうたってゆくだけ。
いつの日か、見知らぬ場所で、
私を知らない人たちがわたしの歌をうたっている光景をみてみたい。
たとえそれが遥かな空の上からだとしても。
そのとき初めて感じることができるかも知れない。
私がある時代を懸命に生きたことを。
そして、私の音楽が誰かの人生とともにあったのだということを。
(松任谷由実)
MAKING
松任谷由実メイキング
「NO MUSIC, NO LIFE.」ポスターの撮影レポートをお届け!
アーティストの表情とコメントで構成される「NO MUSIC, NO LIFE?意見広告」シリーズになって、遂に100作!
記念すべき4組目は、11月20日にニューアルバム『POP CLASSICO』をリリース。アルバム発売日よりファン待望の全国ツアーもスタートする松任谷由実さんが登場!
9月下旬、清々しい秋晴れの週末に、上野公園から程近い黒田記念館で撮影が行われました。
日本近代洋画の父ともいわれる黒田清輝が、遺産の一部を美術の奨励事業に役立てるよう遺言し、昭和3年に竣工した記念館ですが、現在は耐震工事により休館中。撮影の為、特別に使用させて頂きました。
まずはロケハン。
階段の手すりは、アール・ヌーヴォー風。中世ヨーロッパの貴族の館を参照したといわれているだけあって、まるでお屋敷に迷い込んだような空間。
外に出ると、辺り一面に銀杏が。「秋の香り~!」とカメラマンの平間さん。
今回は、100作目の記念ということもあり、ユーミンの歌詞にも登場する「コスモス」を用意。ユーミンも大好きなお花だそうです!
アーティストが登場するNO MUSIC, NO LIFE.ポスターの制作が1997年にスタートして16年半、今までどなたにもサインをお願いしたことがないというタワレコ担当が、中学生の頃に購入したというユーミンのレコードを持参!
ジャケットに赤と青のセロファンを貼った3Dメガネが付いており、それを切り離すと、ジャケットやライナーノーツの写真が飛び出して見え、当時話題になったそう!
そこに「よろしくお願いします!」とユーミンが登場。撮影のイメージを説明し、撮影がスタート!
まずは階段で座ったカットから。
「クラブキングのトークショーの撮影以来ですね!」とユーミン。
平間さんとは6~7年ぶりの撮影だそう。
続きまして、コスモスの花束を持ったカット。「これは設定としてはどなたかに“どーぞ!”ですか?それとも“頂きます!”ですか?」とユーミン。「愛するみんなにどーぞ!ですね!」という平間さんの言葉に「それはいいですね!音楽を愛するみなさんにどーぞ!」と素敵な笑顔!
コスモスにはいくつもの花言葉があるのですが、その一つが「愛情」。ユーミンからみなさんへ沢山の愛情をプレゼント!
週末だったこともあり、ユーミンに気が付いた通行人の方が「わぁ!ユーミンだ!」と驚き立ち止まる場面も。ユーミンも手を振り交流されていました!
続きまして動画のインタビュー撮影。
「情報過多で閉塞感があり、自分の力で選べなくなっている時代。その中で音楽は、ひたすら美しかったり、ひたすら懐かしかったり薄闇の中に射す一筋の光のように聴く人の心を強くするようなものだったらいいなと思います。」
時代と音楽の関わりや、2年7か月ぶりのアルバムやツアーのことなどたっぷりとお話し頂きました。
インタビューの内容はメイキングとあわせて動画で公開中ですのでお見逃しなく!
完成したポスターは現在店頭で掲出中ですので、是非ご覧くださいね!
影終了後、快くサインに応じてくれたユーミン。
「そうだ、昔、ここのスペースにサインしてた!」当時を思い出して懐かしそう。
「中学生の自分に報告したい!」と感激のタワレコ担当でした!
完成したポスターはこちら!